メジナの日周性(昼行性)

朝マヅメも夕マヅメも充分な体制で臨まなければせっかくのアタリを物にできない事がある。 ハリスが傷んでいたり、細い仕掛けのままだったり。 突然襲ってくる大きなアタリには充分に備えよう。 水面下は暗くなり、魚の警戒心も薄らいだのだからこそ!電気ウキと太仕掛けにチェンジする。 そこで、暗くなる前にやらなければならないことがある。 帰る時のために荷物を整理しまとめておくことと、灯りを確保することである。

さて、陽が沈み暗くなったら、磯際の深場を狙ってみよう!
そこはメジナの寝床だから。 大物の胃袋はまだまだ余裕があると思うよ。

ほらっ!食ってきた。。。

朝マヅメ と 夕マヅメ

◆日中は岩礁で
  エサを食べる

◆夜は寝床へ帰ってくる

朝マヅメ

夕マヅメ

夜明け

◆さぁて、お出掛け!

メジナは、夜の暗いうちは深場や岩の陰などの寝床でじっと休んでいる。次第に東の空が白み、太陽が昇り始めるといよいよメジナが動き出す。 釣り人にとってはメジナが動き出した早朝の薄暗い頃がチャンスとなる。この時を「朝(あさ)マヅメ」といい、一日のうちで魚がよく釣れる時間帯である。さて、だいたい太陽も昇りきってしまい、太陽光がストレートに水中を照らし出し、魚にもまわりの状況が判ってくると警戒心が強まりアタリもパタリと遠退いてしまう。 

ただし、産卵期の時期は捕食の活性が高いので撒き餌によってひとつ所に寄せての数釣りが可能だが、その時期以外は木っ端メジナを残して、殆どの型は沖の岩礁へと出掛けて行ってしまう。

さて、日中、エサ取りに散々悩まされ、本命の食いが渋くてタイトな釣りを強いられていても、陽が傾いた夕刻になると再度チャンスが訪れる。
沖磯に出掛けていたメジナたちが自分の寝床へと戻ってくるからだ。
日中、わがモノ顔をしていたエサ取りたちも、帰ってきたメジナの気配に姿を隠す。 そうなると付けエサが残るようになる。 釣り人はその気配を敏感に感じ取る。 メジナとしても夜に備えてエサを食う。 暗くなりだすと警戒心も解け、エサに向かって猛烈にアタックしてくる。 
この時間帯は「
夕(ゆう)マヅメ」といい、魚がよく釣れる時間帯である。 

それでも、仕掛けを払い出しの潮に乗せて沖目を攻めたり本流を攻めたりと、メジナを釣り上げるためのテクニックは数々ある。 先ずはメジナの日周性をよく理解し、その時の状況(季節・天候・水温・水色・潮時等)に合わせて釣りを組み立てていけば必ずいい釣りが楽しめるはずである。

◆メジナの日周性

夕マヅメ、釣れてきたのは 「サンノジ(ニザダイ)」

磯の踊り子