シーガーフォース
  50m  フロロカーボン100%
          (呉羽化学)
シーガーグランドマックスFX
  50m  フロロカーボン100%
          (呉羽化学)
シーガーグランドマックス
 
50m  フロロカーボン100%
          (呉羽化学)

シンキング系

ナイロンライン

フロート系

◆ミチイトに見るラインの特性
ラインは素材によって比重が異なり、それぞれ、表層狙いには”フロート系”、中層なら”サスペンド系”、更に底層には”シンキング系”として使い分けます。 
また、回遊するカンパチやヒラマサなどを遠投カゴ釣りで狙う場合のラインには、軽くしなやかで強度に優れたPEラインが使われ、入り組んだ磯場で表層から底層までの広範囲を探って狙う場合のラインには、適度な伸びがあり、繊細にコントロールしやすい重さとコシが特徴のナイロンラインがよく使われています。

サスペンド系

フロロカーボンライン

PEライン/ナイロンライン

底層

中層

表層

種類 特性 特徴
PEライン  @ 強度に優れている(ナイロンの約2倍)
 A しなやか
 B 軽い
 C 伸びない
ナイロン フロート系
サスペンド系
 @ 適度な伸び(引力を吸収)
 A スプールへのなじみ
 B 適度な重さ
 C コシがある
 @ 吸水性が高い
 A 紫外線による劣化
フロロカーボン シンキング系  @ 吸水性が低い
 A 紫外線による劣化
 B 伸びが少ない
 C 比重が大きい
 D 光屈折率が水に近い(海中で見えにくい)

◆ハリス

先ず最初に、「釣り」とは、魚を釣り上げることであり、四方を海に囲まれ水産資源に恵まれた我が国では”釣り”は古くからとても盛んに行われてきました。 日本の釣り対象魚は約130種といわれ、海・川・湖・沼・池などのいろいろな環境に生息しています。 そして、対象魚毎にそれぞれ釣りの技術も発展し、あわせて釣り道具も進化を続けてきました。 今や「釣り」は日本独特の文化のひとつといえるでしょう。 さて、釣りをするには 竿・ハリ・糸・エサ が必要だということは日本人なら常識としてたいていの人が知っています。 その中で、ここでは磯の上物釣りに特定して”糸(ライン)”について記述してみましょう。

ハリスは、フロロカーボン100%のシンキング系が主流。 
ミチイトやハリとの接合部はしっかり確実に結びましょう。 また、ミチイト以上にその度ごとに、根ズレや魚の歯による傷み等のチェックをすることが肝心です。 勿論、傷んでいたら面倒くさがらずに即!替えることです。
 

たまに最近でも耳にしますが...
「 **号の細ハリスで **kg の ***を 釣り上げたよ〜 」 オレは名人だと言わんばかりに自慢気に...。
釣り上げられたから良かったという結果であって、もう一息のところでバラシたとしたら、悔やんでも悔やみきれませんよね。 そういう人に限って、逃がした魚は大きかったぁ〜と、悔しさ倍増するもんだから、周りの迷惑を顧みずにしつこいぐらいに悔しがる。 悔しい思いをするならば、初めから+0.5号〜+1号だけでも太仕掛けにすれば良かったのに...。
中には細仕掛けでのスリルが堪らないという人もいるんだよね。 いろいろ。
ということで、何れにせよ「ライン」のセッティングは難しいってことです。

こまめに


◆ミチイトの太さと長さ
その時々の状況に合ったラインを選ぶ事が必要だということは分かりました。 
次に重要になってくるのがラインの太さです。 この太さは”号数”により表わされ、数字が大きくなるほど太くなり強度も増します。 

◆ミチイト(道糸)とハリス
ライン(糸)には、仕掛けの基本部分として”ミチイト(道糸)”・・・(幹糸:ミキイトとも言う)があり、これに結ぶ”枝ス”やハリとを結ぶ”ハリス”などがあります。

◆ミチイトの種類
磯の上物釣りで使われるミチイトには、ナイロンライン・フロロカーボンライン・PEラインの3種類があり、それぞれに特徴があります。 どのミチイトを使用するかは、ターゲット(魚)をどんなタックル(仕掛け)で、どこで(タナ)、どうやって狙うかで決まります。 
それぞれの特性と特徴をまとめてみました。

ミチイト

ハリス

(内掛け結び

ミチイトはひと巻き150m

◆ミチイト
ミチイトは、その殆どをリールに巻き、ロッドのガイドを通して仕掛けまでを構成します。 稀にハリスを使わず、ミチイトにハリを直結することもあるようです。 

ウキによる釣りでは、ウキ下の仕掛け部分いわゆるハリス部分は海面下にあって、魚と直接関わる釣りの最前線といったところでしょう。 ミチイトは、その最前線と作戦本部(釣人)を結ぶ後方支援およびアタリを伝える伝令として、また、仕掛けを潮に乗せて、正確にポイントへ送り込むための重要な役割を担っています。 仕掛けをポイントに最良の状態で送り込むためには、ミチイトを上手くコントロールしなければなりません。 しかしミチイトは、雨や風や波などに影響され易く、時々刻々と変化する状況には常にコントロールが要求されます。 

リールに巻いたミチイト

◆磯の上物つり(ウキフカセ)に適したミチイト
磯の上物釣りで狙うターゲットには様々ありますが、何も海の上の方だけにいるとは限りません。 上物釣りの中の”ウキフカセ釣り”でターゲットとされる代表的なメジナは、のっこみ(産卵期)シーズンにこそ、磯際の表層にまで出没しますが、

注)ナイロンラインは製造方法によって性質の異なるフロート系、サスペンド系があります。

(ダブル8の字結び

ライン同士を結ぶ

ハリを結ぶ

ワンポイント

ワンポイント

スプールケース

◆替えスプール

(スピニングリールの道糸を巻く部分をスプールといいます。)
スピニングリールは、ワンタッチでスプールを変えることが出来るので、号数や特性の違う道糸を巻いたスプールに素早く交換が出来ます。 もうひとつスプールを用意することで、釣場での状況への対応能力が広がります。

スプール

他のシーズンにはやや沖合いの沈み根辺りの中層にいることが多く、冬ともなるとハエ根や海溝の割れ目などの海底近くに潜んでいたりします。 ですから1年中メジナをターゲットにする場合、釣人の釣りスタイルにもよりますが、その季節の時々の状況に合わせたミチイトの選択が必要ということになり、前段で紹介した”ラインの特性と特徴”からも、フロート系、サスペンド系を使い分けられるナイロンラインが最も適しているといえるのです。 

◆ミチイト選びのポイント
  @ 何処で何を狙う?・・・ 内地・離島/メジナ・イサキ・シマアジ ⇒ 号数
  A 釣りスタイルは?・・・ フカセ釣り・カゴ釣り  ⇒ 種類(フロート/サスペンド)
  B 磯場の状況は?・・・ ゴロタ場・ドン深(深場)  ⇒ 種類(フロート/サスペンド)
  C 気象状況は?・・・ 雨・風の強さと方向  ⇒ 種類(フロート/サスペンド)

風の強い日にフロート系はどうです? 根が入り組んでいるところにサスペンド系は? 太さ号数は? 色は?  あらかじめ大体の釣り場の状況を予測して、いくつか用意したバリエーションの中から、よく考えてセッティングしましょう。 

ターゲット 竿(ロッド) リール(注2) ミチイト(注1)
クロダイ チヌ竿0.8〜1.2号 2000番 1〜2.5号
口太メジナ 磯竿1〜2号 2500番 2〜3.5号
尾長メジナ 磯竿1.5〜2.5号 3000番 3〜5号
回遊魚(カゴ釣り) 磯竿3〜5号 5000番 5〜12号
回遊魚(泳がせ) 磯竿5号(または石鯛竿) 両軸 10〜20号
注1) ミチイトの号数はナイロンラインを基準にしてあります。
注2) 番数記載のリールはスピニングリールの事です。

あくまで上表は目安にしていただいて、実釣して自らの基準を確立しましょう。 今は、各メーカーから、ホントいいタックルがたくさん出ていますし、ライン性能も格段に向上しています。 竿もリールもラインも、それぞれ適応範囲が拡がっていて、釣人を益々楽しませてくれてます。

次に、”ミチイト”とミチイトを巻く”リール”についてですが、表からも解るように、ミチイトが太くなるほど、リールの番数も大きくなっています。 このリールの番数は、巻けるミチイトの号数と長さによって決められているのです。

◆トータルバランス
ミチイト(ライン)には様々な特徴や種類があることが分かりました。 あくまで狙うターゲットにより、ロッド・リール・ミチイトを決めるのであって、ミチイトにより狙うターゲットを決めるわけではありませんね。 どのくらいの大きさの何を狙うか(釣りたいか)によって、ロッド、リール、ラインが大体決まってきます。 

番数 1.0 1.5 1.7 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 10
1500 195 130 115 100 80
2000 190 165 150 110 100
2500 200 170 150 120 100
3000 250 200 180 150 120
3500 270 230 200 150 120
4000 350 250 200 150
4500 250 200 170 150
5000 300 250 200 150
150m基準
スピニングリール糸巻量早見表
→ミチイト号数


|

番数

ラインマーキー

ミチイトがスプールにキレイに早く巻ける
とても便利なスグレモノ

踊り子のひとりごと

ハリ

ウキ

リール

ロッド

ハリス

ミチイト

◆PEライン (UHPEまたはUHMWPE)
超高分子量ポリエチレンライン(Ultra High Molecular Weight Polyethylene) 

PEラインは、ナイロンやカーボン素材のものより優れた性能を有し、最近では海・川・湖
のあらゆる釣りフィールドで使われるようになりました。
【特性】  @比重が軽い(0.97) 
       A吸水性が無い 
       B軽くてしなやかで丈夫 
       C伸び率も極少(ほとんど伸びない)
       D根ズレに強い 
       E引きの強さはナイロンの約2.5倍 
       Fマーキングカラー(10m毎) により、正確なタナ取りが可能。
ナイロン2号だと約4kg程度ですが、PE2号では約11kgまで対応可能です。(目安)
  参考>PEライン:3号15.5kg、4号21kg、5号24kg、6号30kg、8号37kg
PEラインは号数が上がっても、その太さは感じないくらいで、対応できるポンド数は格段に上がります。たとえばPE3号は=15.5kg たとえ大物がヒットしても、安心できるラインといえます。
価格は高めで、号数や性能にもよりますが、200mで数千円〜1万円以上するものもありますが、吸水性が無く、耐久性に優れていて、ずっと巻いたままでも、パーマネントはかかりませんので、ナイロンラインのように小まめに巻き替える必要もありません。 長い目でみたら、大差は無いようです。

磯の踊り子

ミチイト(道糸)とハリス | ミチイト | ミチイトの種類 | ラインの特性 | PEライン
適したミチイト | ミチイトの太さと長さ | トータルバランス | 替えスプール
ミチイト選びのポイント | ハリス